
■月経不順
正常な月経周期は、25~38日位です。常に一定の方もいれば、多少ずれる方もいますが、
範囲内に収まっていれば問題ありません。
月経不順の多くは、ストレスを受けて自律神経が乱れ、ホルモン分泌に影響が出るために
起こります。また、体調が悪い場合も、ホルモンの分泌に影響が出ます。
<月経不順のいろいろ>
月経不順には、下記のように、いろいろなタイプがあります。
■稀発月経
39日以上間隔が開く、長い周期を「稀発月経」と言います。原因は、卵巣の働きが不十分なために、ホルモンが順調に分泌されていないことが考えられます。稀発月経でも排卵があれば妊娠・出産は可能ですが、無排卵周期になっている方も少なくありません。しばらく様子をみて、周期の長い状態が続くようであれば、ホルモンバランスの状態や排卵の有無を調べたほうがよいでしょう。

医療法人社団 壮士会
アースクリニック池袋
東京の夜間休日診療所 (病院)
梅毒は、梅毒トレポネーマ (Treponema pallidum) という病原体が粘膜や皮膚の小さな傷から体内に入り込み、血流に乗って全身に広がってさまざまな症状を現します。
治療薬「ペニシリン」が発見されるまでは、不治の病でした。
現在では早期治療すれば完治することが可能です。しかし、感染力が高いため安心はできません。
進行すると日常生活ができない程の症状が出る恐ろしい病気です。早期発見、早期治療が重要です。
胎児が母体内で胎盤を通して感染したものを先天梅毒と呼び、それ以外を後天梅毒と呼びます。
さらに、皮膚、粘膜の発疹や臓器梅毒の症状を呈する顕症梅毒と症状は認められないが梅毒血清反応が陽性である無症候梅毒の2つがあります。

症状
梅毒に感染すると、潜伏期間中は症状がなく、気づくことが困難です。
発見が遅れ、症状が進行すると日常生活ができない程の症状がでる疾患です。 発症してからの症状としては、下記の症状があります。
しかし、この症状が必ず見られるということではありません。
早期発見・早期治療が大切です。
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感染部位に硬いしこりができて痛みのない腫瘍になる。
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鼠径(ソケイ)部(足の付け根)にしこりができる。
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全身に赤いバラ疹が出る。(手のひらにも出る)
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以前、湿疹やしこりがあったけど今はなくなった。
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発熱や扁平コンジローマなどの症状が出る。
第一期梅毒 (3週間から3ヶ月)
性的接触によって梅毒に感染してから約3週間は、症状はありません (第1潜伏期)。その後、性器など菌が入った部分に小豆大から人さし指大までの硬いしこり (初期硬結) ができます。この初期硬結はしだいに中心部分が潰瘍になります (硬性下疳)。この初期硬結、硬性下疳は痛みなどの自覚症状がなく、1つだけのことが多いです。男性では亀頭または冠状溝 (亀頭と陰茎〈いんけい〉の間のくびれた部分 ) や包皮に、女性では大小陰唇や子宮頸部にできることが多いです。初期硬結や硬性下疳の出現からやや遅れて、両側の鼠径部などのリンパ節がはれますが、痛みはありません。これらの症状は、無治療でも2~3週間で消えてしまい、第2期の症状が出現する約3カ月後までふたたび症状がなくなります(第2潜伏期)。
第2期梅毒 (3ヶ月から3年)
第1期に適切な治療がおこなわれないと、梅毒トレポネーマは血液の流れにのって全身に散布されます。感染から3カ月ほど経過すると、全身の皮膚、粘膜の発疹やリンパ節のはれが出現します。第2期梅毒でみられる発疹は多様であり、胴体を中心に顔面や手足に直径1cmくらいまでの目立たない薄い発赤(バラ疹)や、手のひらや足裏に、赤褐色から赤銅色の発赤や隆起(梅毒性乾癬)がみられます。これらの皮疹には、痛みやかゆみはありません。陰部や口腔内に隆起や潰瘍ができることもあります。これらの症状は、治療を受けなくても自然に消えてしまい、ふたたび症状がなくなります。
第3期梅毒 (3年〜10年)
感染後3年ほど治療を受けずに経過すると、全身にえんどう豆大から鶏卵大のゴムのような弾力のある腫瘍(ゴム腫)や、しこり(結節性梅毒疹)ができて、皮膚に潰瘍をつくります。現在ではこの段階まで治療されない梅毒はほとんどみられません。
第4期梅毒 (10年以上)
さらに治療を受けずに放置すると、感染後10年ほどで、大動脈瘤や大動脈炎といった心臓や血管の異常、および進行性のまひ、歩行障害(脊髄癆)や認知症の症状(神経梅毒)が出現します。第4期梅毒も、現在ではほとんどみられません。
感染経路と感染部位
梅毒は感染者の皮膚や粘膜、血液、体液に潜んでおり、避妊具を使用しない膣性行為だけでなく、オーラルセックスやアナルセックス、キスだけでも感染します。
性器周辺、口腔粘膜や咽頭周囲の粘膜。バラ疹などの皮膚症状は、体幹を中心に顔面、手のひら、足の裏の皮膚に感染します。
潜伏期間
3〜6週間程度。
検査方法と検査ができる時期
採血での検査。
4週間以降に検査可能です。
治療
抗生剤(ペニシリン系)の内服。STS半定量の値が8以下になるまで加療します。