マイコプラズマ・ウレアプラズマとは
マイコプラズマ(マイコプラズマ・ジェニタリウム マイコプラズマ・ホミニス)・ウレアプラズマ(ウレアプラズマ・ウレアリチカム・ウレアプラズマ・パルバム)は、クラミジアや淋菌に次いで尿道炎(尿道炎・子宮頸管炎)の原因菌として近年注目を集めています。
尿道炎の20%程がマイコプラズマ・ウレアプラズマが原因だと言われており、今まで原因が分からなかった尿道炎の原因菌が検査で分かるようになりました。
原因菌がわかれば早期に適切な治療を行うことができ、体への負担を最小限に抑えられます。
症状
男性の場合
クラミジア感染症に近い症状が出るものの軽度なため、気が付かないことが多いです。
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陰部の軽いかゆみがある
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陰部の不快感がある
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少量の分泌物がでる
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排尿時に軽い痛みがある
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下着が分泌物で汚れる
放置すると症状の悪化・精巣上体炎・前立腺炎などの原因になることもあります。
女性の場合
女性の場合は、ほとんどが無症状で気付かないことが多いです。
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おりものの量が少し増えた
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外陰部に軽いかゆみがある
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排尿時に軽い痛みがある
放置すると症状の悪化・卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因になることもあります。
のどの症状
ほとんどが無症状で気付かないことが多いです。
のどの痛みや違和感、咳が出やすいといった症状が出る場合があります。
感染経路と感染部位
性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)
男性:尿道、のど、女性:膣、のど
潜伏期間
7〜35日
検査方法と検査ができる時期
尿検査、膣培養、うがい検査。
感染機会から24時間以上経過で検査可能です。
検査は保険診療の対象外となるため、自費診療となります(5,000円 税別)。
治療
抗生剤(シタフロキサシン)の内服(1週間)。
治療1ヶ月後に再検査を行い、菌がいなくなったことを確認できれば治療は終了です。検査のタイミングが早いと、菌の死骸の影響で、検査が陽性になってしまう(偽陽性)ことがあります。