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 性器ヘルペスとは

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性器ヘルペスは、単純ヘルペスウィルス(HSV)の感染によって、性器に浅い潰瘍性または水疱性病変を形成する疾患です。
HSVは性器に感染すると神経を伝って上行し、主として腰仙髄神経節などに潜伏感染します。潜伏感染したHSVは何らかの刺激によって再活性化され神経を伝って下行し、再び皮膚や粘膜に症状を現します。
発症にはHSVに初めて感染したときと、すでに潜伏感染していたHSVの再活性化によるときの2種類があります。一般に、前者は病巣が広範囲で症状が強く、発熱などの症状を伴うことが多いが、後者は症状が軽く全身症状を伴うことは少ないです。
初めて症状があらわれた場合を初発といい、初めて感染した場合には初感染とよんで区別しています。
感染したときは無症状であっても、全身的あるいは局所的な免疫能が抑制されたために潜伏していたHSVが再活性化され、症状が初めて出現する場合があり、これを非初感染初発といいます。また、初発のあとで症状がでることを再発もしくは回帰発症と呼ばれます。
性器ヘルペスの6〜7割は再発なので、再発対策が大切です。
ヘルペスの症状が出ていなかったり、病変が小さくてわからない場合でもウィルス活性化している時期はパートナーに感染させる危険性があります。

性器ヘルペス.png

症状

個人差はありますが感染してから5日から10日後ぐらいで発症します。
その時の体調や疲労具合によっても症状が悪化する場合もあり、初めて感染した場合は症状が強く出やすい場合もあります。
ヘルペスの6〜7割は再発によるものなので、再発対策が重要になります。

  •  性病の1つで、男女ともに感染の可能性がある。

  •  性器の周り、口のまわりに赤茶色の水ぶくれができる。

  •  残尿感や神経痛など痛みを伴う場合もある。

  •  高熱が出ている。

 

感染経路と感染部位

性的接触。

男性:性器や肛門(または口唇)周辺の皮膚・粘膜。

女性:性器や肛門(または口唇)周辺の皮膚・粘膜、膣内、子宮頚管、膀胱。

 

潜伏期間

5〜10日前後。

 

検査方法と検査ができる時期

採血による抗体検査。

感染機会から24時間以上経過で検査可能です。

治療

抗ウイルス薬の内服、軟膏(ヘルペスウイルスを完全に除去する治療法は現在なく、症状を抑えることしかできません)。

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