top of page

クラミジアとは

クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌が原因の性感染症です。 性病の中でも感染者が最も多く気がつきにくい病気です。

クラミジアは主に性器に感染し、若年層の感染者が多く、最近の報告では18〜19歳の女性を検査したところ10人に3人がクラミジアに感染が認められました。
また、20代では20人に3人の割合で感染していて、そのうち5人に4人までが自覚症状がないという報告がありました。自覚症状がないままクラミジアの感染を放置すると精巣上体炎や骨盤内炎症疾患などをおこし不妊の原因となります。

クラミジア性尿道炎は感染後1〜3週間で発症しますが、淋病とくらべると感染してからの潜伏期間が長く、発症しても軽いかゆみや痛み、膿がでるなどの不快感や違和感だけで、排尿痛もほとんど感じない場合もあります。また、まったく症状が出ない人もいます。

 

感染のリスクが高いライフスタイルの方は定期的に検査で確認することをおすすめ致します。

クラミジア.jpg
クラミジア3.png

症状

クラミジアの症状は基本的にあまりありません。
性器クラミジアの場合
男性の場合、5割の方は症状に気づきません。

女性の7〜8割の方は症状に気づきません。

男性の場合

男性がクラミジアに感染した場合、尿道に炎症が生じることで排尿時に痛みをともなう場合があります。

性器に痒みを感じたり、サラサラとした尿道分泌液がでる可能性があります。パンツの染みで気づくこともあります。

感染を放置すると、痛みが起こることだけではなく、男性不妊に繋がることもあります。

女性の場合

女性がクラミジアに感染した場合、おりものが増えたり不正出血が出たりします。

また、生理痛のような痛みが無症状のときも多くなってくることもあるようです。
感染をそのまま放っておくと、子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などにつながります。
ひどい場合は、臓器にまで影響を及ぼすこともあり、感染する機会や回数が増えると不妊にもつながります。さらに、子宮外妊娠や流産、早産になる可能性も上がります。

感染経路と感染部位

性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)

男性:尿道、肛門、女性:膣

潜伏期間

1〜3週間

検査方法と検査ができる時期

尿または膣の培養検査によりおこないます。
感染機会から24時間以上経過で検査可能です。

治療

抗生剤 (アジスロマイシン) の内服。

治療1ヶ月後に再検査を行い、菌がいなくなったことを確認できれば治療は終了です。検査のタイミングが早いと、菌の死骸の影響で、検査が陽性になってしまう(偽陽性)ことがあります。

bottom of page